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ALPINAWATERの工場見学に行ってきました!

アルピナウォーター工場見学

アルピナウォーターの大町工場見学取材

今回は、アルピナウォーターを製造しているアルプスウォーター株式会社(トーエル株式会社100%出資子会社)の、大町工場へ見学に行ってまいりました!新宿駅から眠い目をこすりながらあずさ3号(7:30発)に乗り込み、今回の目的地、大町工場を目指します。8月初旬の平日でしたが、車内は満員!山梨や長野の山に向かう人や帰省する人でいっぱいでした。指定席を取れできず、自由席でなんとか座れましたが、今回の取材はなかなかハードなスタートです。

電車は都会から山あいの風景、諏訪湖を横目に3時間半ほど揺られたところで信濃大町駅に到着します。信濃大町駅は立山黒部アルペンルートの長野側の玄関口とも言われ、大糸線の中でも松本駅に次ぐ乗降数を誇ります。黒部や、観光地写真として有名な「雪の大谷」はここから向かえるんですね。

▲冬場は多くの人でにぎわう信濃大町駅
▲冬場は多くの人でにぎわう信濃大町駅

そんな信濃大町駅から今度は車に乗り込み、工場のある爺ヶ岳の麓を目指します。駅からは20分程度の場所にありますが、駅から離れるとすぐに田園風景が広がり、民家もまばらになったところで工場に到着します。北側は白馬、西側が黒部という日本海側有数の観光地の間にありますが、爺ヶ岳も冬場になるとスキー場に多くの人が集まるエリアなんです。

▲周りは山と森で囲まれた静かな環境だ
▲周りは山と森で囲まれた静かな環境だ

隠れた名水?

一行はまずアルピナウォーターの原水が採水されている場所に案内してもらいました。ここは工場から2キロほど北に向かったところにある矢沢川という沢になりますが、このあたりから水をパイプラインで工場へ水を運んでいるそうです。この沢の源流は、ここからさらに3時間ほど徒歩で歩いたところにあるそうですが、さすがにその場所までは行けませんでした。

ちなみにこの場所は先述の通り、西側の山をはさんで黒部、北側には白馬があります。1985年3月に当時の環境庁(現在は環境省)が選定した名水百選で、それぞれ「黒部川扇状地湧水群」「姫川源流湧水(白馬村)」という名水の水どころとなっていますが、黒部から見ればちょうど山の反対側、白馬村からも距離が離れていないことを考えると、隠れた名水では?と考えることもできますね。

アルピナウォーターは北アルプスを擁する山に降り積もった雪や雨が元となっていますが、きれいな環境でないと栽培が難しいわさび畑のある地帯よりも、さらに車で30分離れた上流に工場があることが、この水源がいかに優れているかという証拠になると思います。実はこのようなおいしい水を飲めるのは、水資源を管理している大町市の協力があってのもので、自治体や地元の方々の理解、そして企業が友好な関係を築いていることによるたまものでもあるんです。

▲源流にたどり着くにはこのうっそうとした草木が生える川を上らなければいけない
▲源流にたどり着くにはこのうっそうとした草木が生える川を上らなければいけない

安全と自然にこだわった飲料水の精製

今度は工場の見学です。

大町工場は、リターナブルボトル工場として初のISO22000(2014年)と、FSSC22000(2015年)を取得した工場です。どちらも聞き慣れない規格かもしれませんが、ISO22000は消費者への安全な食品提供を可能にする、食品安全マネジメントシステム(FSMS)の国際規格、さらにそれを発展させた(ようなもの)規格がFSSC22000になります。

とくにFSSC22000は審査がより厳格なものとなっていて、どのように製品を安全に製造し、消費者へ届けるか、ということを企画段階でチェックしています。安全に徹底していることが伺えますね。

▲ISO22000、FSSC22000の登録証
▲ISO22000、FSSC22000の登録証

まずは水がどのように製品化されるかについて見ていきましょう。

3キロあまりのパイプラインによって引き入れられた原水は、30μのろ過器を通り、いったんタンクへ入れられます。そこから活性炭ろ過装置と3ミクロンのろ過器を経て、ROろ過装置のイオンレベルでろ過を行います。その後もオゾン水製造装置で殺菌を行い、セラミック膜でろ過を行うなど、徹底した殺菌、除菌管理された装置を経て、ようやく製品になるのです。

▲最初に原水の処理を行うフィルター
▲最初に原水の処理を行うフィルター

▲セラミック膜ろ過装置
▲セラミック膜ろ過装置

洗浄に使われるオゾン水とは

ここで私たちが気になったのはオゾン水製造装置です。その名の通り、オゾン水を発生させる装置なのですが、一体何に使われるのでしょうか。

答えはオゾンがもつ効果を利用して殺菌のために使われています。

水道水は薬品で殺菌していますが、それでは水本来の味が変化してしまいます。しかし安全に天然水を飲むためには殺菌することが必要です。
そこでアルピナウォーターは天然水のそのままのおいしさを届けるため、自然から作られるオゾンによる殺菌に注目しました。

オゾン殺菌であれば薬品や加熱殺菌による味の変化を防ぎながらも、99・99%不純物を除去するROろ過と合わせて、より安全なお水を提供できるというわけですね。

さらにオゾン殺菌は環境への配慮された装置でもあるのです。オゾンは自然界に存在するものですが、水に溶け込んでも数十時間でオゾンの成分は分解され酸素に変わるため残留はしません。
これを利用して先述の製品の殺菌と、リターナブルボトルの洗浄にも使われています。

実際、排水池でモニタリングのため、フナを飼育していますが正常に生息しています。それほど無害でクリーンなもの、ということがわかりますね。

▲オゾン水製造装置は2台あって、製品用、洗浄用に分けている
▲オゾン水製造装置は2台あって、製品用、洗浄用に分けている

またリターナブルボトルの洗浄工程は単にオゾン水を使うだけではなく、高圧温水を使った工程が五つ、オゾン洗浄、そして製品水による洗浄と合わせて七つも工程があるんです。薬剤を使わずにボトルを清潔にし、地域環境への配慮も徹底して行われているようです。

▲工場へ戻ってきたボトルの検査は人の目と鼻を使って、しっかりと検査を行う
▲工場へ戻ってきたボトルの検査は人の目と鼻を使って、しっかりと検査を行う

▲この中でボトルの洗浄が行われる
▲この中でボトルの洗浄が行われる

8リットルのワンウェイボトルの製造ライン

次に私たちは8リットルのワンウェイボトルの製造ラインを見学させてもらいました。

ボトルは最初、試験管に似た形のものでその大きさも人の手で握れる程度の大きさ。これに熱を加え加工することで、わずかな時間で私たちがよく目にするボトルを作ってしまいます。

▲手前側にある試験官のようなものを加工する
▲手前側にある試験管のようなものを加工する

水の品質は原水で決まる

今回は大町工場の工場長である中村さんに工場を案内してもらいましたが、水や工場に関してのお話を伺いました。

アルピナウォーターの硬度は他のミネラルウォーターなどと比べてみてもかなり低く、1未満です。(公式サイトより)

これは北アルプスに降り注いだ雪が溶け地層の浅い層を通って、沢へ流れ込んでいるためです。そのため味わいはとてもまろやか。地中内の雑菌なども持ち込む可能性も低いため、安心の度合いが違うそうです。

そして興味深い話としてRO膜についてお話を頂きました。

RO膜というのは、ウォーターサーバー研究所でも度々出てくる言葉ですが、分子レベルのものまでろ過するというフィルターのことです。このフィルターを通ってしまえば、普通に考えればどんな水も同じ品質の水ができる、と理論上では考えられます。
しかし実際には、RO膜を通しても、原水によって風味が変わるとをおっしゃっていました。

RO水はミネラルを添加することで味の調整はできますが、トーエル社ではRO膜を通してわかる天然水の風味をお届けするため、よりおいしい原水を求め、日本有数の原水のある大町市に工場を作っています。

このことからも、おいしい天然水を原水とした、安全なお水をお届けしたいという意気込みが感じられます。

▲大町工場の工場長、中村さん。お世話になりました!
▲大町工場の工場長、中村さん。お世話になりました!

また出荷前の検査にも非常に力を入れているというお話も伺いました。

出荷前には必ず、ロット単位で味やにおいといった人による官能検査、専門のスタッフが培養検査で水の中に菌やカビが潜んでいないかを確認します。こうした突き詰めた検査を経て、はじめて私たちのもとに水が届く仕組みになっています。

▲検査室の様子
▲検査室の様子

▲ここでは製品のPH、残留オゾン濃度、電気伝導率などを計測している
▲ここでは製品のPH、残留オゾン濃度、電気伝導率などを計測している

今回の大町工場の取材を終え、玄関を出たところ真昼の暑さがうそのように感じるほど、涼しい風が吹くのを感じました。今まで各地の工場を取材させてもらいましたが、ここ大町も自然に溢(あふ)れる場所であることには変わりなく、中村工場長をはじめとするスタッフの皆さんが環境と安全の配慮を欠かさず日夜、努力されているからこそこうした風景が守られているのだと思いました。

ちなみに大町市でおいしいものといえば手打ちそば。このそばも洗練された水どころだからこそできるものなんだと思います。今後もこの環境と人々を潤す水を作り続けることに期待しつつ、ウォーターサーバー研究所一行は工場を後にしました。

今回の工場見学をさせていただいた大町工場の皆さま本当にありがとうございました!

この記事は、ウォーターサーバー研究所が作成しています。

この記事を書いた人
kaisan_w100

ウォーターサーバー研究所 ヲタッキーKAI

ウォーターサーバー研究所の文字書き、カメラ使い担当。

アキバカルチャーを皮切りにサブカルに関してムダに知識をつけた編集部のオタク筆頭でもある。休日はカメラを持って出歩くか、アニメを見てるかの生活を送っている。ちなみにお酒も大好きなようである

⇒アルピナウォーター製品詳細ページはこちら

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