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ウォーターサーバーが提供するRO水の製造過程とメリット

ウォーターサーバーが提供するRO水の製造過程とメリット

近頃では、ウォーターサーバーメーカーのほとんどがRO水を提供するようになりました。RO水とは逆浸透膜技術によってお水を徹底的に磨き、不純物を一切除去した状態のことを指します。

今回は家庭用浄水器では実現できない、ウォーターサーバーが提供するRO水の質にスポットを当ててみました。

こだわりの製造過程とその仕組み

河川

各ウォーターサーバー会社では、安全で高品質なお水を届けるため、その製造過程がしっかりと整っています。

まずはその一般的な流れを把握しておきましょう。

1.採水する

最初は当然、RO水の原水になるお水の採取からです。こちらに関しては、各会社の方針などにより若干内容が違ってきます。

たとえばあくまでも原水の質を大切にしたいという会社なら、天然水を使用するというところもあります。しかしおおむねは、製造工場付近にある河川の水や水道水を利用しています。

ただしRO処理されたお水というのは、味や洗浄性にほぼ違いは出ません。その後に行われるミネラルの添加などで、味わいに個性を出しています。

2.製造工場への運搬

各ウォーターサーバー会社は、採取した水を工場へ運搬する際に非常に神経を使っています。せっかく安全性の高いRO水を製造しようとしているのに、水を運ぶ過程で不純物などが混じって汚れてしまっては意味がないからですね。手で触れるのはもちろんのこと、空気に触れてしまっただけでもお水は劣化してしまうものなのです。

こちらに関しての工夫としては、第一に採水地と製造工場の距離をなるべく近くにする、そしてパイプラインをひいてお水を運ぶというのが主なものになります。パイプラインは、長ければ3キロほどになる場合もあり、かなり大掛かりなものになっています。

3.RO処理

工場にお水を運んだら、いよいよRO処理です。RO膜(逆浸透膜)というのは、0・0001ミクロンという非常に小さい穴しか開いておらず、水分子以外のあらゆる不純物を除外できるフィルターです。

そのろ過過程もきちんと段階を踏んだものになっていて、スタートは、活性炭ろ過装置で異物を振り分け、その後ROろ過装置によりイオンレベルでのろ過を行うという順番になります。

徹底した工場では、さらにオゾン水製造装置で殺菌を行い、セラミック膜でろ過をするなど何重にも除菌を重ねて最高品質のお水を作り出しています。

4.ボトルに詰めて完成

最後にボトルへお水を詰めて完成です。実は、このお水を詰めるという作業も衛生面の観点から、キャップを閉めてパッケージングされるまでをロボットが全自動で行い、人の手に触れない方法で行われています。

またウォーターサーバーのボトルは、ワンウェイボトルという使い捨てのものと、リターナブルボトルという回収型のものに分かれます。リターナブルボトルの場合は使い回しになるため、とくに衛生面の配慮が徹底されていて、機械ではわからないボトルの凹みや汚れや臭いなどをすべて工場員の方がチェックし、高性能の洗浄機で洗っているのです。

RO水のウォーターサーバーを利用するメリット

水

RO水を提供するウォーターサーバーが、その製造過程にこだわりを持ってお水を作っていることはわかりました。それでは他にどのようなメリットがあるのかも見てみましょう。

不純物がないことで広がる使い道

RO水を利用するメリットとして、1番に挙げられるのはやはり安全性ではないでしょうか。先述でもいかに清潔な環境で作られているのかがおわかりいただけたかと思います。高いRO技術で作られたお水だからこそ、さまざまな用途に幅広く使用できます。

まずは赤ちゃんに与えるミルクや飲用水としての活用です。赤ちゃんはまだ内臓が発達していないため、過剰なミネラル分はおなかを壊してしまう原因となります。RO水は「赤ちゃんのための水」とも表現されるほど安全性に優れていますから、安心して与えられます。

また日常の調理用水として使うのもアリです。不純物が混じっていないため素材本来の味や風味を壊しません。とくにだしを取る必要のある日本料理などには非常に向いているでしょう。

他にも、敏感肌の人は洗顔や洗髪時に、そしてコーヒーや紅茶を飲む際にもおいしく仕上げられます。

価格が安い

RO水は購入価格が安いことでも有名ですよね。なぜユーザーに安く提供できているのかというと、製造段階や流通システムにおいてしっかりとコストが抑えられているからです。

ひとつは、天然水と違って原水にこだわらなくてもよいこと。天然水など、自然のお水を採取するとなると、設備投資などでそれなりのコストがかかってしまいます。しかしRO水の場合は、どんなお水を使用したとしても、ろ過することで一度完全な純水にすることを考えれば、その必要がないことは納得できますね。

そしてもう一つは、配送にかかるコストです。RO水を提供しているウォーターサーバーは、ほとんどが全国に複数のプラントを所持しています。1拠点から全国に向けて配送するよりも、当然費用を抑えられるので、こちらもお水の値段に還元できます。

1Lあたりのお値段は平均して1200円ほど。天然水と比べるとおよそ500円以上も安い計算になります。

おわりに

今回はウォーターサーバーメーカーが提供する、RO水の製造過程や利用するメリットについてお話ししてきました。さまざまな工夫によって安全性が守られているため、私たちも安心して飲めるのですね。

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