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井戸水ってどんなお水?安全に使用する方法とは

井戸水ってどんなお水?安全に使用する方法とは

井戸水とは?という質問に答えられる方は意外と多くないかもしれません。そこで本記事では、水道水との違いや井戸水の水質など、意外と知らなかったという井戸水に関しての知識をいくつか紹介。実は井戸水は安全性が高い?安全に利用する方法とは?など、気になる問題を解消していきます。

井戸水とはどんなお水?水道水との違い

水道水

井戸水というと、その名の通り“井戸からくみ上げた水”です。しかしその水源はどこにあるのでしょうか。井戸の先につながっているのは地下水を含め温泉や天然ガスなどです。これらの水源につながる設備のことを井戸といいます。そのため井戸水=地下水ともいえるのです。

では井戸からくみ上げている地下水とは何か気になりますよね。地下水とは市販に出回っている天然水と同じものであり、ナチュラルミネラルウォーターともいわれるもの。自然によってろ過されており、過度の殺菌などが行われていない“自然の水”です。ミネラル成分が豊富に含まれている水として知られています。

井戸が設置されている場所によって採水された水の成分や味、硬さなどが異なるため、天然水につけられる名前も個性豊かです。

水道水とは何が違うの?

水道水は河川や池などの自然から水をくみ上げており、水源のひとつに地下水もあります。

水道水と井戸水の大きな違いは、水に処理が加えられているかどうかです。水道水の場合は水源からくみ上げた水の不純物を取り除く際に薬品が用いられています。また消毒に塩素が使われていることはご存じの方も多いでしょう。

地下水だけでなく、湖や河川など、汚染されている可能性のある場所から水をくみ上げることを考慮し、水道管や受水槽内での汚染を防止するために薬品が使用されています。水源が同じ地下水だとしても、水道管や受水槽を通すとなると水の水質を保つために必要な処理も変わってきます。

深井戸水と浅井戸水がある

朝井戸水

井戸水には深井戸水と浅井戸水があります。ナチュラルミネラルウォーターと呼ばれているのは、深井戸水のことです。井戸の水面から掘られている距離が8m以内で、そこからくみ上げている水を浅井戸水といい、30m以内を深井戸水といいます。

深井戸水の大きな特徴は地表による影響を受けないこと。地表からの不純物を含む恐れがほとんど無いため、ナチュラルミネラルウォーターとして市販で販売できるのです。

一方、浅井戸水は飲み水としてではなく、農作物などの散水用に利用されることが一般的。掘られている距離が浅いために、地表からの影響を受けやすく不純物や細菌などが混ざる可能性があるためです。こうして同じ井戸水でも、その用途や水質は大きく異なります。

実は安全性が高い?ミネラル豊富な深井戸水

深井戸水

深井戸水と浅井戸水をご紹介しましたが、私たちが口にする可能性があるとすれば“深井戸水”の方ではないでしょうか。昔では話が変わってきますが、今の時代、飲むこと以外で日常的に使用する水といえば、ほとんどが水道水ですよね。日本の水道水は世界的に見ても厳しい基準で検査されており、安全であることは多くの方がご存じかと思います。

しかし井戸水と聞くとその安全性を疑いますよね。井戸水(地下水)は薬品などを一切使っておらず、自然の中でろ過されたミネラル豊富な天然水。天然水といわれる深井戸水は地表から遠いために、不純物などの影響を受けないこともご説明しました。とはいえ何の処理もせずに安全といえるの?という疑問も湧いてきますよね。

深井戸水の安全性が高いといえる大きな理由は、深井戸水の流れている位置にあります。深井戸水とは規定の深さを満たす距離からくみ上げている水であることを説明しましたが、さらに詳しい名称を出して説明すると、「被圧帯水層」からくみ上げられた水のことをいっているのです。

被圧帯水層は、岩盤やシルト層、粘土層などの層により上下に挟まれています。被圧帯水層は水温や水量に一定の圧力がかかっているため、菌の繁殖なども抑えられると考えられるのです。

また水質が保たれているうえに深層部にあることでミネラルが豊富。水質の安全性も高いため、汚染されていない水としてくみ上げられているのです。

現在さまざまなメーカーから天然水とうたったミネラルウォーターが販売されているため、その品質は確かではないでしょうか。

またこうした天然水は加工をしていない分、キャップをねひねった瞬間から鮮度が落ちる可能性があるため、できるだけ早く飲むというのも安全性を確保するうえでは重要になります。

井戸水を安全に使用する方法

井戸水

井戸水は地表からの影響を受けないとされていますが、100%安全とは言い切れません。そのため井戸水を安全に使用するためには、いくつか行うことがあります。

  • ・定期的な水質検査(年1回を目安に)
  • ・井戸の周囲を点検
  • ・消毒してから飲用

定期的な水質検査は最寄りの保健所で受け付けているため、最低でも1年に1回を目安に水質検査を行いましょう。井戸水を使用している際に何かおかしいと感じたときも保健所に相談します。

また水質検査と同じく行いたいのが、井戸周囲の点検です。周囲にくみ取り式のトイレや排水ますなど、雑菌を繁殖させそうなものが設置されていないかなど、念入りにチェックしましょう。井戸を使用していないときは柵をつけるなど、いたずらを防止することも必要です。

安全と思われがちな井戸水もなんらかの原因で病原菌が混じり込む可能性もありますので、こうした点検とともに飲用する際は消毒を行ってから飲むようにしましょう。

まとめ

井戸水を安全に使用するには“深井戸水”を利用し、新たに井戸を掘るなら被圧帯水層から水をくみ上げる必要があります。

自然が生み出したミネラル豊富な井戸水。適切な場所からくみ上げることで、安全を確保できるのではないでしょうか。しかし自ら井戸を掘り、井戸水を採水するのは非常に困難なこと。井戸水は地下水であり、天然水。身近に取り入れられるウォーターサーバーで、天然水を楽しむのもひとつの方法です。ライフスタイルに合った方法で高品質な天然水を取り入れてみてくださいね。

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